サッポロビール、サントリービール、アサヒビール、キリンビールは4月25日、2018年11月から東北エリアで先行展開しているビールパレット(プラスチックパレット、略称Pパレ)の共同回収を全国展開すると発表した。
7月以降、首都圏と東海、九州エリアに順次拡大するほか、11月からその他エリアにも拡大していく。
共同回収は、物流部門での労働力不足を背景に、物流合理化による環境負荷低減とメーカー・得意先双方の業務負担軽減を目的とした取り組み。年間でPパレ共同使用会加盟社合計の回収枚数が1万枚以上の得意先を対象に、Pパレ回収をビール4社で分担(回収代表社を選定)し、得意先ごとに回収代表社がビール4社分のPパレを回収する。
7月のエリア拡大では、回収車両の積載効率の向上、回収距離の短縮によってCO2削減が促進され、4社合計で年間CO2排出量が4778トン(従来比47%)削減できる見通し。
先行展開している東北エリアの得意先からは、Pパレの返却先が1社に集約され、業務負担が軽減されたとの評価を受けており、今後はPパレ共同使用会全体への展開の拡大を目指していく。