ECサイト「京東商城(ジンドンしょうじょう、JD.com)」を運営する京東集団(ジンドンしゅうだん)は5月15日、レベル4クラスの自動運転配送車を4月16日に上海で開催された上海国際自動車ショーで初披露したと発表した。
自動運転配送車は、京東物流X事業部が自動運転のソリューションと運用シーンを提供したもので、無人で倉庫から配送ターミナルへ、配送ターミナルから配達員までの運送を行う。
車体のシャーシ部分を中国のEV自動車メーカー奇瑞新能源(Chery New Energy)社が提供し、設計と製造をイタリアのイコナ(ICONA)社が手がけた。
車体には、高精度の測位を実現するRTK(Realtime kinematic)技術を利用した5つのレーザーレーダーを搭載し、車線レベルの高精度測位を実現した。
また、ディープラーニングのアルゴリズムに基づき、車両や歩行者、障害物、車道ライン、信号機、交通標識などの情報を正確に識別できるほか、モデル予測制御(MPC)技術の採用と意思決定アルゴリズムを結合させ、車線の保持や追い越し、前車への追従、縦列駐車、車庫入れなどを可能にした。
■自動運転配送車の概要
全長:3.5m
サイズ:Aクラス
容量:4000L
サスペンション:ストラット式
最高時速:80km/h
最大航続距離:410km
最遠軸距:2150mm