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アクセンチュアとMUJIN/物流領域での自動化サービス提供で協業

2019年06月28日/IT・機器

アクセンチュアと知能ロボットコントローラーを開発・販売するMUJINは6月28日、物流領域でのAIやロボットを活用したサービスの提供で協業すると発表した。

<アクセンチュアの江川社長(中央右)、MUJINの滝野CEO(中央左)、アクセンチュアの保科アプライド・インテリジェンス日本統括(左端)、アクセンチュアの立花執行役員(右端)>

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協業によって、両社は物流計画の策定から実現に向けた最適なテクノロジーの導入・運用に至るまでの包括的な支援サービスを共同で提供する。

物流センターを抱える顧客は、アクセンチュアの在庫補充最適化ソリューションや業界・業務の知見とMUJINの知能ロボットコントローラーを組み合わせたソリューションを導入することで、倉庫オペレーションの自動化や可視化を実現し、物流計画の精緻化から配送計画の最適化まで、物流領域での一貫したデジタル変革を図ることが可能になる。

MUJINの知能ロボットコントローラーは、「モーションプランニングAI」と呼ばれるロボットに必要な動作を教えることなく自律制御を可能にする技術を備えている。このコントローラーをロボットアームに用いることで、大きさや形が異なるさまざまな商品を都度識別し、掴んで移動させることが可能になり、倉庫内でのバラ積みピッキングや箱詰めといった工程の自動化を実現できる。

MUJINとの協業は、アクセンチュアが提供するAIやアナリティクスなどのデジタル技術を用いた課題解決サービスの一つである「AI Powered SCM(サプライチェーン管理)」のサービスをさらに強化させるもの。

両社の知見やソリューションを組み合わせることで、顧客が目指す方向性や物流戦略のあるべき姿を見据えた上で、生産性向上や新たな価値の創出に向けた提案と支援をより効率的に行えるようになる。

<アクセンチュアの江川社長>

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アクセンチュアの江川 昌史社長は、「MUJINは世界最先端のロボット技術を有する企業で、製造・流通業界が変革に取り組む上で欠かせない存在。協業による取り組みをまずは物流領域からスタートし、今後は生産領域にも広げてサプライチェーン全体の最適化を目指していく」とコメント。

<MUJINの滝野CEO>

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MUJINの滝野 一征CEOは、「物流の自動化は局地的ではなく、上流から現場まで企業全体を巻き込んでやらないと効果が出ない。アクセンチュアはコンサルティングも手がけており全体を一気通貫で行えるのと、自動化の投資判断をする経営層とも深い関わりを持っているため、協業は大きな推進力になる。将来は顧客が物流センターの自動化を丸投げできる状態まで持っていきたい」と語った。

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