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日立物流、センコー等/EC対策は高レベルの対応

2019年06月28日/3PL・物流企業

経済産業省によると、2018年度の電子商取引(EC)に関する市場は、国内BtoC EC市場が18兆円(前年比8.96%増)、EC化率6.2%に成長しており、そのうち物販系分野は、対前年伸び率8.12%増の9兆2992億円、EC化率は6.22%だ。

一方、 商業動態統計調査での2018年度の小売業の販売額は145兆226億円(前年比1.6%増)、そのうち、百貨店・スーパーが19兆5483億円(0.4%減)、コンビニエンスストア12兆505億円(2.1%増)、家電大型専門店4兆4164億円(2.1%増)、ドラッグストア6兆4401億円(5.3%増)、ホームセンター3兆2734億円(0.5%減)となっている。

リアル店舗とEC市場を比較してみると、ドラッグストア以外はEC市場の伸びが際立っている。

従来、物流企業にとって、BtoBの顧客対応の一環として、EC業務も受託するケースが多かったが、ECでの物量増加に伴い、急速にEC 物流対応の専門化が進んでいる。

当然、物流企業では、EC化の波に対して、大型物流施設の確保、輸配送ネットワークの対応、効率的な人材募集、きめ細かな受発注、ピッキング、庫内作業、流通加工、入出荷の高精度化、決済も含めた情報システムの高度化が求められ、大手EC会社と同等レベルの対応が求められ、各物流大手の取り組みも本格的だ。

<日立物流のシェアリング型 ECプラットフォームセンター>

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日立物流では、今年9月に「シェアリング型 ECプラットフォームセンター」を本格稼働させ、EC事業者に新鋭の物流設備、倉庫スペースを複数のEC事業者が従量課金で利用できる「EC プラットフォームセンター」を初めて提供する。

すでに、EC事業者向けの専用サイトを開設しており、物流の自動化・省力化を目的に物流ソリューションベンダーであるGROUNDと次世代型物流開発で協業を開始している。

今後、ECプラットフォームセンターの多拠点化を推進(関東・関西・その他エリア)し、機能拡充(保険・決済・返品など)、年平均成長率43%を目標としている。

<センコーのフルフィルメント・サービス>

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センコーは、通販ショップ・ECショップ向けに「フルフィルメント・サービス」を提供している。

大規模な専用センターから、小規模物量の共同センターまで、物流規模や運用方法に応じたサービスで、SKFS(センコー・フルフィルメント・サービス)は、物流、通販ショップ・ECショップの運営に必要な機能のすべてを、顧客の必要に応じ対応を行う。

同社の大規模物流センターの運営ノウハウを生かし、お客の専用センター運営を包括的に引き受け、「BtoB」サービスに「BtoC」サービスをプラスし、「BtoB」での在庫を通販・EC用に振り向けることで、「BtoB」と「BtoC」のシームレスな運用が可能だ。

小規模物量向けに、共同物流サービスを用意しており、オリジナルサイト、主要な国内ネットモールにもシステム対応し、各種サービスを廉価に利用できる。

佐川グローバルロジスティクスは2020年2月、東京都江東区にEC事業者向けのプラットフォームセンターの稼働を計画している。

国内最大規模の物流センターを新設し、「オートストア」オカムラ、「自動搬送ロボット:EVE」フジテックス・ギークプラスなど、最新のマテハン機器を導入し、物流倉庫用の各種設備やシステム、スペースを複数のEC事業者で共同利用できる「シェアリング・フルフィルメントサービス」を展開する。

多額の設備投資を要する最新の設備・システムを複数の事業者で共有することで、より少ない費用負担でECビジネスを展開できる。

センター内に中継センター機能を設ける佐川急便やSGHグローバル・ジャパンと連携した輸配送ネットワークを利用でき、国内EC市場、域外ECにも対応できる配送サービスを実現する考えだ。

<EC物流フォーラム2018の様子>

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なお、LNEWSとインプレスは11月12日、4回目となる「EC物流フォーラム2019」を虎ノ門ヒルズフォーラムで開催する。

EC、物流、小売・製造・調達・流通・販売・物流といった分野で、各企業が持つ強みやソリューションを具体的に紹介する場として講演、展示の協賛企業を募っている。

前回は、イオン、日立物流、スクロール360、日本GLP、プロロジス、グッドマンジャパン、JD.com京東日本など様々な観点からEC物流の最新情報、課題、提案を発表し、事前登録者703人、実来場者441人が集結した。

来場者は、EC・小売業・物流企業を中心に、10%が経営者、役職者は専門職を含め73.4%と決定権者が揃っている。

今年は、さらにEC率が高まる中、大型化・高精度化する物流インフラに、人材不足によるIoT・AI・ロボット・MHの積極的活用、ラストワンマイル対策が進んでおり、幅広い視点でEC物流に関する最新情報と課題、改善、将来を探る。

■EC物流フォーラム2019開催概要
日時:2019年11月12日(火)9:30~18:00(受付9:00~)
会場:虎ノ門ヒルズフォーラム
東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー5階
主催:ロジスティクス・パートナー・LNEWS、流通ニュース
共催:インプレス
聴講料:無料(事前登録制)  事前登録募集は9月以降を予定
来場者数:500名想定(同時開催展計:4000名予定)
来場者対象:製造業・小売業・卸売業の経営企画、生産管理、システム部門、
ロジスティクス部門、SCM部門、輸出入部門、物流子会社、3PL、倉庫、
運送会社、行政、自治体、コンサルタント、研究者他
同時開催:ネットショップ担当者フォーラム、Web担当者Forumミーティング

出展締め切り:2019年7月31日(水)

■協賛のメリット
・受講者データの提供:セミナー登録者、受講者の情報は、会期一週間後に事前登録時のアンケート情報とともにデジタルデータで納品する。
(個人情報のオプトインを取得した情報で、フォーラム終了後の営業活動)

・講演の準備:集客・受付・司会・入場者管理まで事務局がトータルに運営しサポート。事務局では講演に関わる基本映像機材、講演用PCなども用意する。

・講演後のスピーカーズデスクを設置:講演会場付近に聴講者の皆様と名刺交換を行っていただけるスピーカーズでスクスペースを用意する。
(講演枠終了後、1時間位)

・来場募集は、主催:ロジスティックス・パートナーと共催:インプレスと共同で、各社が保有するメディアやデータベースを用いDM、メール配信などで開催告知を行う。

※なお、現在は上記協賛企業の募集のみを受付けており、フォーラム来場申込み(無料)の受付は、9月以降のL newsにてご案内する予定。

■EC物流フォーラム2018 開催概要
https://b-event.impress.co.jp/event/201811eclogi/

■EC物流フォーラム2018のイベント記事
https://www.lnews.jp/2018/11/k112102.html

■問い合わせ
ロジスティクス・パートナー
担当:永田

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