日本貨物鉄道(JR貨物)が9月11日に発表した8月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は157万8000トン(前年同月比25.0%増)、車扱は73万2000トン(0.6%減)となった。
コンテナは、「平成30年7月豪雨」の影響で、全品目で前年を上回った。中でも積合せ貨物は鉄道へのシフトが進んでいることも併せて大幅に増送。紙・パルプは中国・九州地区に生産拠点が多く位置していることから、前年を大きく上回った。
また、自動車部品が東海・九州地区間での新規輸送開始もあり荷量が倍増した。
食料工業品は、清涼飲料水が飲料各社の生産体制の変更や前月の低温の影響を受け減送となったものの、菓子・ビール類の九州向けが反動増となり、前年を上回った。
ただし、盆休期が長期連休となり稼働日が減少したことに伴って、期間中の発送が大きく落ちたことが影響し、コンテナ全体では前年比25.0%増にとどまった。
車扱は、石油が梅雨明け後に気温が上昇したことに伴って、ガソリンの需要が好調となったものの、わずかに前年を下回った。また、セメントが上旬の台風接近の影響により在庫過多が発生したため、大幅な減送となり、車扱全体では前年比0.6%減となった。
コンテナ・車扱の合計は、231万トン(15.6%増)だった。