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日本郵船/グループ2社を表彰、環境負荷低減技術を開発

2019年12月05日/CSR

日本郵船は11月25日、第13回「グループ環境経営連絡会」を開催し、グループ会社39社の中から、日本油化工業とMTIの2社を企業価値向上に貢献したとして表彰した。

表彰された2社は、環境負荷低減技術をビジネスに結びつけた活動が高く評価された。

<日本油化工業が開発した添加剤>

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日本油化工業の活動内容は「燃料油添加剤『ユニック800VLS』の開発」。

この燃料油添加剤は、2020年からの舶用燃料油硫黄分規制の適合燃料油に含まれるアスファルテンやワックスの固形化を抑制するもの。固形化による燃料タンク汚損を防ぐ効果があり、今後の船舶の安全運航を支え、環境負荷低減に寄与することが期待できる。

<MTIが開発に携わった省エネ装置>

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MTIの活動内容は「常石造船と共同開発した省エネ装置『MT-FAST』を500隻に搭載」。

MT-FASTは、プロペラ前方に取り付けることで水流を整えてプロペラの推進力を向上し、実検証で4.8%の燃料削減効果が確認されている。2008年から常石造船の竣工船や日本郵船グループ運航船への搭載を進め、2018年5月に500隻に到達した。

これまでの燃料消費削減量は累計で約44万7000トン、二酸化炭素(CO2)排出削減量は約134万1000トンと算出され、環境負荷低減に寄与している。

<日本郵船の丸山専務(右端)>

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さらに連絡会では、世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)の自然保護室プラスチック政策マネージャーの三沢行弘氏が、昨今注目を集めている「海洋プラスチック汚染問題」について講演。日本郵船は、今回の講演を機にWWFジャパンの気候変動や海洋プラスチック問題に対する取り組みを支援する目的で、同団体への寄付を決定した。

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