名村造船所は12月11日、佐賀県の伊万里事業所で建造していたLINDEN LINE S.A.向けの25万トン型鉱石運搬船「NSU BRILLIANCE」を引渡したと発表した。
<NSU BRILLIANCE>
新造船は、西豪州の鉄鉱石積出主要3港へ入港できる最大船型「WOZMAX(ウォージーマックス)」の第二世代型の第5番船となる。
18m喫水で載貨重量25万トンを確保しており、7ホールド・7ハッチを採用することで、第一世代型に比べ積付の柔軟性と荷役効率の向上を図っている。
主機関にはMAN B&W 7G70ME-C9.5を採用。Turbo Hydraulic Systemを装備し、燃料消費量の低減を図っているほか、IMO MARPOL Annex VIに適合した低NOx機関を採用するなど環境に配慮した構成としている。
そのほか、バラスト水管理条約の発効に伴い、IMO承認に基づくバラスト水処理装置を搭載。2020年1月1日から一般海域で規制強化されるSOx排出規制に適合するため、SOx(硫黄酸化物)スクラバーを搭載している。
■NSU BRILLIANCE
全長:329.95m
幅:57.00m
夏季満載喫水:18.00m
総トン数:136,160総トン
載貨重量:249,989重量トン
主機関:MAN B&W 7G70ME-C9.5 1基
定員:30名
船級:日本海事協会( NK )
船籍:リベリア