名村造船所は6月26日、佐賀県の伊万里事業所で建造していたMTO MARITIME向け「GLOBAL FUTURE」を引き渡したと発表した。新規開発した載貨重量18万2000トン型ばら積み運搬船の第1番船となる。
「GLOBAL FUTURE」の特長は、フランスのダンケルク港へ入港可能な最大船型「DUNKIRK MAX」を志向した寸法となっている点。
独自開発した「Namura flow Control Fin (NCF)」「フィン付き舵(Rudder-Fin)」と、NCF後流の流場を改善する省エネフィンを採用し、燃料消費量の低減を図っている。
主機関、主発電機関には、窒素酸化物(NOx)排出3 次規制に適合した機種や、エア式船尾管シール装置を採用し、環境に配慮した構成とした。
また環境対策として、バラスト水管理条約に準拠したバラスト水処理装置、一般海域での硫黄酸化物(SOx)排出規制に適合した排ガス浄化装置を搭載するなどした。
■主要目
全長:291.92m
幅 (型):45.00m
夏期満載喫水(型):18.20m
総トン数:9万4783総トン
載貨重量:18万2613重量トン
主機関:MAN B&W 7S60ME-C10.6-EGRBP 1基
定員:25名
船級:日本海事協会(NK)
船籍:パナマ共和国
日本郵船/グループ初のメタノール二元燃料ばら積み船「Green Future」が竣工