飯野海運は12月23日、同社初の2元燃料主機関搭載船であるメタノール船「Creole Sun」が韓国の現代尾浦造船で竣工したと発表した。
<前方から撮影>
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この船は飯野海運と三井物産が共同出資する Joint Venture Company で保有され、飯野海運グループの船舶管理のもと、WATERFRONT SHIPPING COMPANY LIMITED 社へ長期用船される。
この船の2元燃料主機関は、適合油だけでなく、メタノールを推進燃料とすることが可能となっており、メタノール燃料使用時は適合油と比べ、硫黄酸化物(SOx)
及び窒素酸化物(NOx)排出の大幅な削減が期待される。これらは2020年から始まる国際海事機関(IMO)が定めた硫黄分濃度規制や NOx3次規制にも対応している。
なお、WATERFRONT SHIPPING COMPANY LIMITED 社は世界最大のメタノール生産者である METHANEX CORPORATION100%出資の海運会社で、北米・アジア太平洋・欧州・南米など世界の主要航路にてケミカル製品・石油製品の輸送に従事。メタノール船としては計30隻を運航しており、世界最大の運航隻数を誇る。
■本船概要
船名:Creole Sun
載貨重量トン数:49,760トン
全長:183メートル
全幅:32.2メートル
造船所:現代尾浦造船(韓国)
船籍:パナマ