日通は2月13日、三菱UFJ銀行が提供する銀行システム接続サービス「GPH(グローバル・ペイメント・ハブ)」および、SXFが提供するグローバル財務管理の業務最適化クラウドプラットフォーム「finect(フィネクト)」を導入し、2020年1月から三菱UFJ銀行とEDI連携した資金管理システムの稼働を開始したと発表した。
<「グローバル資金の見える化」の概要図>

この取り組みにより日通は、コーポレートガバナンスコードに沿った財務ガバナンスの強化ならびにグローバル財務管理の根幹となる「グローバル資金の見える化」を実現した。
日通事業の基盤となる会計システムにおいても、IFRSへの移行、連結納税制度の導入、グローバル経理システムの導入といった諸施策を検討しているが、それら諸施策推進の基本となる「グローバル資金の見える化」は、日通にとって喫緊の課題だった。
このほど、取引銀行の一つである三菱UFJ銀行が提供するGPHと、SXFが提供するfinectを採用し、国内外のグループ会社を対象とした資金管理システムを導入することにより、各社の保有口座の残高や入出金明細といったトランザクションデータを、本社が日次で把握することが可能となる。
今後日通は、他の金融機関とも同様のEDI接続を進め、さらなる「資金の見える化」を展開していくとしている。
なお、「資金の見える化」による財務基盤高度化の実現効果として、「財務基盤の強化」「財務体質の強化」「グループ全体での資金管理の高度化」「グローバルでの銀行取引の集中管理」等を挙げている。
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