三菱電機は2月19日、鎌倉製作所内に建設していた「新衛星生産棟」を竣工する。
＜新衛星生産棟＞
新棟では、人工衛星の組立から試験まで一貫生産が可能。鎌倉製作所での人工衛星の並行生産能力を10機から18機に向上増強し、今後伸びが見込まれる国内の官需衛星と国内外の商用通信衛星の需要に対応する。
また、サプライチェーン・マネジメントや開発設計の全業務プロセスを改善し、トータルコストを削減する「e-F@ctory コンセプト」を導入することで、受注から組立・出荷までの生産情報を一元化し、生産性・品質の改善サイクルを高速化することにより、納期の短縮と高品質・高効率な生産を実現する。
■新衛星生産棟の概要
所在地：神奈川県鎌倉市上町屋325
延床面積：1万3300m2
構造：鉄骨造4階建
生産品目：人工衛星システム（観測衛星、通信衛星、測位衛星ほか）、人工衛星搭載機器
並行生産能力：人工衛星18機（既存設備との合計）
導入設備：大型スペースチェンバー、大型振動試験機、電波試験設備 他
投資額：110億円
環境・省エネ対策：ヒートポンプ式空調システム、LED照明（1300台）、スーパー高効率変圧器（3.3kV／420V／200V／100V）
竣工：2月19日
