商船三井は2月20日、韓国のDaewoo Shipbuilding & Marine Engineeringと、FSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)向けの環境負荷低減技術の共同開発に合意した。
両社で開発するのは「Cryo-Powered Regas(再ガス冷熱発電)」と呼ばれる技術で、FSRUの再ガス化プロセスに有機ランキンサイクル(有機化合物からなる熱媒体を介して温度差を発電エネルギーに変換する熱機関の理論サイクル)を採用し、これまで海水に排出していたLNG冷熱を発電エネルギーとして利用できるようにするもの。
これにより、FSRUがLNGを再気化する際の燃料消費量とCO2排出量を大幅に削減する効果が期待できる。
新技術については、2020年内に小型設備での実証試験を行う予定。