マレーシア日本通運は3月9日、マレーシアのセランゴール州シャーアラム工業地区に、同社グループの海外の自社倉庫として、1棟の倉庫面積では最大となる多機能ロジスティクス倉庫 「シャーアラムロジスティクスセンター」を竣工し、営業を開始したと発表した。
<新倉庫外観>

<倉庫内>

シャーアラム工業地区は、マレーシア最大の消費地である首都クアラルンプールに近く、また主要港であるポートケラン港およびクアラルンプー ル国際空港へのアクセスが良く、物流拠点として好適な立地にある。
シャーアラムロジスティクスセンターは、海外の自社倉庫として世界最大の倉庫であり、消費地や国際港湾・空港に近い立地を活かし、VMI(ベンダー・マネージド・インベントリー)、JIT(ジャスト・イン・タイム)納品などあらゆる物流ニーズに高品質・高機能なサービスで対応することが可能。
保税倉庫機能を有しており、非居住者在庫の保管が可能であり、アジア・中東のハブ拠点として活用する。
2030年には世界人口の4分の1を超えるといわれるムスリム人口の増加とグローバル ハラール市場の拡大を見据え、ハラール認証を取得予定。併せて、同拠点内にトラックや貨物用コンテナの宗教洗浄エリアを完備している。
また、経営計画の「コア事業の成長戦略」において、重点産業として掲げる医薬品物流のネットワーク強化を図るため、医薬品の適正な流通基準であるGDP(Good Distribution Practice)の認証を取得予定だ。
■拠点概要
名称:マレーシア日本通運 シャーアラムロジスティクスセンター (NIPPON EXPRESS(MALAYSIA)SDN.BHD. SHAH ALAM LOGISTICS CENTER) 住所:Lot72, Persiaran Jubli Perak, Seksyen22, 40300 Shah Alam, Selangor Darul Ehsan, Malaysia
構造:鉄筋コンクリート造2階建て
ランプウェイ方式の採用により、1階・2階ともに接車可能。(接車バース45台分
敷地面積:5万9183m2
延床面積:6万3421m2
(内訳) 倉庫面積 4万9879m2(空調設備 8560m2含む)
事務所 3903m2 庇部分他 9639m2
主要設備:高床ホーム、1・2階接車バース(ランプウェイ方式)、24時間警備、CCTV 完備、非常用発電機、防塵フロア
営業開始日:3月9日
NXHD/7月の国際航空貨物取扱実績、グローバル合計42.9%増