国土交通省と経済産業省は5月12日、自動走行ビジネス検討会による2019年度の検討・議論内容を「自動走行の実現に向けた取組報告と方針」Version4.0として取りまとめ、公表した。
<2019年度に新東名高速道路で行われた自動隊列走行の実証実験>
2019年度に検討・議論した内容は「無人自動運転サービスの実現及び普及に向けたロードマップ」「自動運転の高度化に向けた実証実験」「協調領域等の取組」などに関するもの。
「無人自動運転サービスの実現及び普及に向けたロードマップ」では、高速道路や自動車専用道での後続車有人隊列走行と後続車無人システムの実現目標として、車内保安運転手あり(常時またはTOR対応のみ)による隊列走行を2021年度、車内乗務員のみ(一部無人)での商業化を2025年度以降と定めた。
また、「自動運転の高度化に向けた実証実験」では、トラック隊列走行について後続車有人状態で走行範囲を拡大し、夜間やトンネルなど多様な環境で実証が行われており、政府目標(2020年に無人自動運転移動サービスの実現や2020年度中の高速道路でのトラック後続無人隊列走行技術の実現等)の達成に向けて、着実に取組が進められていることを確認している。