ZMPは7月1日、東京都江東区枝川の倉庫の一画に「CarriRoイノベーションセンター」を6月から開設しているが、その開設を記念してCarriRoシリーズのオンライン説明会を開催した。
<CarriRoFork リーチタイプの動画>
「CarriRoイノベーションセンター」は物流無人化ソリューションを一堂に集めたショールーム。ここで、7月1日から3日まで、1日あたり4~5回、約1時間を目途にオンライン説明会を開催している。また、実際に見学したい場合は人数を制限して少人数での参加を受け付けている。
オンライン説明会で説明にあたったZMPの笠置泰孝CarriRo事業部長は「新型コロナ感染の広がりの中、それまで省人化、人出不足対応が主な目的だった自動化・ロボット化が、倉庫内での3密を避ける感染予防の観点から、多数の問い合わせをいただいている。オンラインで説明を提供することで、気軽に参加してもらえているようで、現場に参加者を集めていた前回に比べ約2.5倍の500人ほどが参加の予定です」と語る。
説明会では、ZMP、CarriRoの説明から始まり、各モデルの紹介、SGムービングの導入事例をビデオで解説、さらにはCarriRo各モデルの実演を行った。
カゴ台車やスリムカートなどの手作業の搬送自動化に便利なCarriRoも、今やCarriRoFD、CarriRoADに加え、積載200㎏、600㎏まで牽引可能なCarriRoAD+まで広がり、2020年からは無人フォークリフトのCarriRoForkを投入。今後さらにCarriRo Tractorも随時投入していく予定だ。
参加者の注目はCarriRo Fork。ウォーキータイプとリーチタイプがあり、デモでは、リーチタイプを使って説明。自動、手動運転の切り替えができ、CarriRoと連携することで、フレキシブルな運用とパレットの完全無人搬送を実現する。さらに、機能をしぼったことにより、価格が他社モデルの半額程度と導入のし易さを狙ったモデルとしている。
説明会後のQ&Aでは、オンライン聴取者からの、「狭い場所で使えるのか」、の質問に、「可変ランドマークを使うと細かい動きは自由にとれる。狭くても大丈夫」、また、「バージョンアップは」では「ソフトは随時更新し、アップデートは無料で行う」、「保守対応は全国で可能か」については「全国をカバーする企業とパートナを組んでおり大丈夫」と回答した。
笠置事業部長は「今後、物流関係の自動化は大きく急速に進展するものと思います。ZMPのこれまで蓄積してきた自動運転技術を生かし、物流分野に貢献していきたい」と話した。