ZMPは5月9日、工場の構内搬送用に開発した屋外用自動運転EVけん引車「RoboCar Tractor 25T for Factory」の受注を開始すると発表した。
<RoboCar Tractor 25T for Factory>
同社では、空港制限区域内での貨物コンテナ無人搬送の実用化に向けて、自動運転EVけん引車「RoboCar Tractor 25T」の開発を進めている。
この度、工場構内の屋外環境下での重量物の搬送ニーズに対し、AGVの機能を応用した製品として、「RoboCar Tractor 25T for Factory」の受注を開始した。
同車両は、GSE(空港用地上支援機材・車両)専業メーカーのWEIHAI GUANGTAI AIRPORT EQUIPMENT製EVけん引車に、ZMPが公道での自動運転車両や自動走行ロボットの開発で培った自動運転コンピュータ「IZAC(アイザック)」を搭載。
これにより、工場構内の建屋間の搬送など、屋外環境で路面等インフラに手を加えることなく、5~20トンの重量物をAGVのように無人搬送することができる。
車両は、ZMPのクラウド型マルチロボOS「ROBO-HI(ロボハイ)」によって、稼働状況を把握することが可能。
なお、ZMPでは「RoboCar Tractor 25T for Factory」の販売開始に先駆けて、1か月間の実証実験を行う初期パートナーを募集している。
■主な仕様
車両寸法:3.175m×1.805m×2.455m
車両重量:4トン
最大けん引可能質量:30トン
走行速度:【自動走行】10km/h 【手動走行】25km/h
バッテリー:リチウムイオン(60kWh)
充電時間:8時間(単相200V普通充電時)
満充電走行距離:245km(非けん引時)
基本自動運転機能:自己位置推定、自動走行、障害物認識、車両制御、マニュアル・自動制御モード切替