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カインズ/東西に計14万m2の次世代大型物流センター新設

2020年11月27日/物流施設

カインズは11月27日、三重県と埼玉県に次世代大型物流センターを新設すると発表した。

<三重県に新設する専用物流施設のパース図>
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建設地は内定しているが、現時点では開示していない。施設規模(床面積)は、三重県の拠点が8万2500m2、埼玉県の拠点が5万9400m2で、ともに稼働開始は2023年秋以降を予定している。

両施設はともにカインズの専用施設として建設されるものを賃借して利用。ロボットによる自動化も計画しており、設備投資額は20億円を見込んでいる。

三重県の施設は「西のマザーセンター」として位置づけ、TC(通過型)のほか、主に海外商品を取り扱うDC(在庫型)の機能も持たせる。埼玉県の施設は「首都圏センター」としてTCの機能を持ちながら、管轄エリアにある店舗の売れ筋商品を在庫として保管する倉庫機能も持つ予定だ。

ロボットによる自動化は、入荷品の荷下ろしや運搬、商品の小分けなどの工程で計画。物流管理システムとの連携で24時間稼働を可能にするなど効率化を図る。これらを実現するため、広く専門人材の採用も予定している。

両施設は物流センターの基本モデルとし、将来的にはサプライチェーン全体で情報・機能をつなげることによる標準化にも取り組む方針だ。

カインズは、SPA(製造小売業)として世界中の素材調達から生産管理、販売までを行っており、現在、国内に11か所の物流センターを展開。これらの物流網によって商品の品質を維持しながらスピーディな調達と出荷を実現するとともに、ITを活用した情報の一元化によって販売状況にあわせたジャストインタイムの商品供給にも対応できるコントロール体制を構築している。

同社では、2018年初め頃からより保管・出荷能力の高い物流センターの開設について検討を開始。また、2019年に開始した中期経営計画では成長戦略の一環として物流の見直しにも取り組み、その中でロジスティクス4.0による物流業務の省人化や効率化についても検討を進めてきた。

自動化された物流センターの構築にあたっては、効率の観点から既存拠点にロボットを導入するのではなく、新たな拠点を整備することが適切と判断。今回、三重県と埼玉県で環境や敷地面積などの点から同社の物流網に最適な場所を確保できることとなったため、拠点の新設を決定した。

■拠点概要
「三重県内開設 新物流センター」
床面積:8万2500m2
稼働開始:2023年秋(予定)

「埼玉県内開設 新物流センター」
床面積:5万9400m2
稼働開始:2024年中(予定)

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