NEC通信システムは1月13日、3Dセンサを活用しトラック等の荷物の積載容積率を可視化する技術を開発したと発表した。
1台の3Dセンサで効率的にコンテナ内の積載容積率を可視化することができ、コンテナ内部のような暗部でも高精度な可視化を実現する。2021年度中にこの技術の製品化を目指す。
特長として、1台のセンサで対象物の3D深度(距離)情報を取得することができ、低コストで積載容積率を可視化する。センサ位置についてもバース等に固定して設置するほか、倉庫内やトラック、航空機、船舶等のコンテナ内部に設置することが可能だ。
バース等に設置した3Dセンサによりトラックコンテナ内の積載量を容積率として可視化する。3Dセンサを活用するため、トラックコンテナ内に十分な明るさがない場合でも、高精度に可視化する。
人口減少社会に突入する中、物流業界は他の業界に比べ人手不足が特に深刻化している。さらにデジタル化の加速に伴いEC市場が拡大し、宅配便を中心に輸送量が急増しており、物流業界ではICTを活用した業務の効率化が喫緊の課題となっている。
そこで、NEC通信システムでは、3Dセンサを活用した空間認識技術により、積載容積率を可視化する技術を開発。トラック等のコンテナ内の積載容積率を可視化することで、1台ごとの積載率を高め輸送効率の改善に貢献するとしている。