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日本郵船/LNG燃料自動車専用船4隻の建造契約を締結

2021年02月12日/IT・機器

日本郵船は2月12日、LNGを主燃料とする自動車専用船4隻の建造契約を招商局南京金陵船舶と締結したと発表した。

<発注したLNG燃料自動車船の完成イメージ>
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この船は2022~2023年に竣工する予定で、主に欧州航路や中近東航路への投入を想定している。

この4船は、主機関にWinGD社製「X-DF2.0 iCER」を世界で初めて採用することで、排気ガス中のメタン分を半減させ、燃料消費量の改善とともに更なるGHG(温室効果ガス)削減に寄与する。またバッテリーハイブリッドシステムを搭載することで、主機関・発電機関の負荷変動をバッテリーで軽減し、燃費改善を図る。LNG燃料化とこれら新技術の搭載、船型改良が貢献し、従来の重油焚き船に比べ硫黄酸化物(SOx)を約99%、窒素酸化物(NOx)を約96%削減するのに加え、最大で約40%超の二酸化炭素(CO2)排出削減(輸送単位当たり)を見込んでいる。

これらの発注は、2050年までに輸送単位当たりのCO2排出量を半減させる同社の環境経営目標の達成に向け、今後約10年間に建造する約40隻の新造自動車専用船をすべてLNG燃料船とする計画の一環。2030年代半ば頃からは水素やアンモニアなど、より環境負荷の低い舶用燃料を用いたゼロエミッション船への切り替えを目指す。

■4隻の船の概要
全長:約199.90メートル
型幅:約38.00メートル
最大積載自動車台数:約7000台
総トン数:約7万2800トン
船籍:未定

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