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海上コンテナ輸送量/アジア発米国向けが1月で過去最多に

2021年02月15日/調査・統計

デカルト・データマインは2月12日、米国税関ACE・B/Lデータを基にアジア発米国向け(往航)1月分と、米国発アジア向け(復航)12月分の海上コンテナ輸送量 (TEU)実績データを発表した。

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それによると、1月のアジア主要10か国・地域発米国向け(往航・母船積み地ベース)は168万TEU(前年同月比16.4%増)で、8か月連続のプラスとなり単月で過去最多となった。

国ごとの実績では、1位の中国発(シェア60%)が19%増で8か月連続のプラスとなったほか、2位の韓国発(シェア10%)が12%増、3位のベトナム発(シェア8%)が13%増と続いた。

以下、4位がシンガポール発(シェア4.8%)で29%増、5位が台湾発(シェア4.8%)で14%減、6位がインド発(シェア3.4%)で31%増、7位が香港発(シェア3%)で4%増、8位がタイ発(シェア2.9%)で36%増。9位が日本発(シェア2.2%)で8%増、10位がマレーシア発(シェア1.4%)で19%増と、台湾を除くすべての国で前年を上回った。

アジア発主要品目の動きでは、1位の家具類が前年比10.7%増の31万TEU(シェア19%)。となったほか、3位の電子電機が7.5%増の13万TEU (シェア7.5%)、5位の玩具・運動具が22%増の7万TEU(シェア4%)、8位のゴム製品・タイヤが14%増の6万TEU(シェア3.5%)、9位のアパレルが32%増の4万6000TEU (シェア3%)と増加。

一方、2位の機械類は1.6%減の14万TEU(シェア8%)、4位のプラスチックは13%減の10万TEU(シェア6%)、6位の鉄鋼製品は7%減の6万7000TEU (シェア4%)、7位の自動車関連は11%減の6万3000TEU(シェア3.7%)、10位の繊維製品は27%減の3万TEU (シェア2%)と減少した。

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米国発アジア主要10か国・地域向け(復航・最終仕向地ベース ) 12月分は49万174TEU(2.2%減)となった。

アジア向けの約3分の1を占める1位の中国向けは8%増と先月に続いてプラス。5位のベトナム向けも8%増、9位のタイ向けも11%増と、これら3か国向けは好調だったが、2位の台湾向け、3位の韓国向け、4位の日本向けがそれぞれ9%、17%、19%の減少となった。

アジア向け主要10品目の2020年の動きは1位のパルプ・古紙、4位の調整飼料、6位の綿類の3品目はそれぞれ7.5%、5%、9%の減少だったが、2位の牧草・豆類、3位のプラスチック、5位の木材、7位の肉類がそれぞれ16%、13%、9%、14%の増加で、上位10品目合計は4%増と堅調だった。

■レポートの分析担当・問い合わせ
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南石 正和
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