LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





ESR/総投資額240億円、川崎市で3件目の大型物流施設を着工

2021年03月05日/物流施設

ESRは3月1日、川崎市川崎区浮島町でマルチテナント型物流施設「ESR川崎浮島ディストリビューションセンター(川崎浮島DC)」を着工。翌2日に地鎮祭を実施した。

<ESR川崎浮島DCの完成イメージ>
20210305esr 520x351 - ESR/総投資額240億円、川崎市で3件目の大型物流施設を着工

「川崎浮島DC」は敷地面積3万2000m2、4階建て延床面積6万9500m2。総投資額は240億円で、2022年8月31日の竣工予定。ESRにとって着工ベースで全国28番目、神奈川県内では6件目のプロジェクトとなる。

<周辺図>
20210305esr2 520x292 - ESR/総投資額240億円、川崎市で3件目の大型物流施設を着工

20210305esr3 520x292 - ESR/総投資額240億円、川崎市で3件目の大型物流施設を着工

京浜工業地帯の中心部に位置し、陸海空の主要インフラとは首都高速神奈川6号川崎線「浮島IC」から300m、首都高速湾岸線と東京湾アクアラインの結節点「川崎浮島JCT」から700m、東京都心まで30分、横浜中心部へ25分、羽田空港に至近(羽田連絡道路完成後は7km・約10分)、川崎港コンテナターミナルから7.5km、横浜港大黒ふ頭から15km、東京湾大井コンテナふ頭から15kmといった位置関係。

航空・海上輸送による輸出入貨物配送への優位性を備えるとともに、東京都心・横浜中心部へのアクセスも優れており、冷凍冷蔵貨物への対応も可能で、ECや小売業、医療関係、食品関係など幅広い物流ニーズに応えることができる。

京浜急行「大師橋駅」とJR「川崎駅」からのバス通勤はダイヤが豊富で、最寄りバス停からは徒歩2分と雇用面でも優位性を備えている。

建物は4階建てで、物流施設としては最新設計の「免震鉄骨構造」を採用し、高い安全性と優れた防災性を実現。物流運営の効率性を重視した設計で、倉庫は1-2階、3-4階のメゾネット式、区画は最小9570m2から最大6テナントに分割して賃貸する。

1-2階と3-4階の各区画には、荷物用エレベーター2基と垂直搬送機1基を設置する。トラックはスロープで3階まで直接アクセスでき、トラックバース(奥行14.5m)は1階と3階に各30台ずつ用意。敷地内にはトラック待機場を20台分確保するほか、普通自動車用134台(身障者用3台を含む)やバイク用12台の駐車場も整備する。

環境面では「CASBEE」Aランク評価基準を満たし、全館LED照明、人感センサーによる環境配慮型照明システム、自家消費型の屋上太陽光発電システム(2MW)を導入するなど、環境にやさしい持続可能な物流施設を目指す。

BCP対策については、非常用自家発電設備の設置により、停電時でも一定時間、防災センターや倉庫・バース・事務所の照明、トイレ、フォークリフト充電用電源等の一部を使用可能にするほか、ESR社内のプロパティマネジメントチームがテナント企業に安心・安全な施設環境を提供する。

そのほか、ESRの基本理念「HUMAN CENTRIC DESIGN.(人を中心に考えたデザイン)」に基づき、リラックスできる休憩室等を設置。エントランスにスロープを設置、身障者用駐車スペースを確保、バリアフリー設備を設置するなどバリアフリー設計を採用し、利用上の利便性・安全性を向上させつつ、テナント従業員が快適に過ごせる職場環境を提供する。

川崎浮島DCについて、ESRのスチュアート・ギブソン代表取締役は、「ESRにとって川崎の地は思い入れのある大切な場所。近隣には弊社最大規模のプロジェクト「東扇島 DC」や、4月に竣工する「川崎夜光DC」がある。この3件の開発を通じ、川崎市・近隣地域の雇用と経済、コミュニティーの発展に貢献していく。地球規模で直面しているこの困難な状況下にあっても、より良い未来を描き、手を取り合い、希望を持つことを忘れてはならないと肝に銘じている。物流は新たな経済、特に社会経済活動の回復のために不可欠なインフラ。ESRは、経済回復・発展に貢献できるよう未来に向かって引き続き邁進したい」とコメントしている。

■ESR川崎浮島ディストリビューションセンター
建設地:川崎市川崎区浮島町400-36
用途地域:工業専用地域
敷地面積:3万2227m2
延床面積:6万9533m2
構造:4階建て/免震鉄骨構造
着工:3月1日
竣工:2022年8月31日(予定)
基本計画・マスタープラン:ESR 武田 諭・落合 亮太
設計:上野山都市設計
施工:東急建設
アクセス:【車】首都高速神奈川6号川崎線「浮島IC」300m、首都高速湾岸線・東京湾アクアライン「川崎浮島JCT」700m
【バス】川崎鶴見臨港バス「浮島バスターミナル」下車徒歩2分
【その他】羽田空港へ7km(羽田連絡道路開通後)、川崎港コンテナターミナルへ7.5km、横浜港大黒ふ頭へ15km、東京湾大井コンテナふ頭へ15km、東京都心へ23km、横浜中心部へ約20km

関連記事

物流施設に関する最新ニュース

最新ニュース