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商船三井/米企業と木質ペレット海上輸送の温暖化ガス排出削減

2021年03月30日/SCM・経営

商船三井は3月30日、米国のエンビバ・パートナーズ(メリーランド州)と、環境負荷の少ないばら積み船の実現を目的とするパートナーシップを締結したと発表した。

2社ではサプライチェーンでの環境負荷への注目が高まっていることを受け、環境対応船を使った木質ペレットの海上輸送で排出される温暖化ガスの排出削減という共通目標の実現を目指し、パートナーシップを一段と強化することにした。

具体的には、商船三井が手がける「ウインドチャレンジャー」を含めた新技術の導入を検討する。「ウインドチャレンジャー」は、「ウインドチャレンジャー」は、伸縮可能な帆(硬翼帆)を使って、風力エネルギーを推進力に変換する装置。船舶に搭載することで、航行燃料が削減できるため、環境負荷の低減と経済性の向上につながるという。

エンビバは、木質バイオマスエネルギーの世界的な企業。同社が製造する木質ペレットは天候要因に左右されない、出力の調整が可能な再生可能エネルギーとして注目されている。

一方、商船三井も子会社の商船三井ドライバルク(旧商船三井近海)で、載貨重量が1万トンから10万トンまでのばら積み船、木材チップ船、多目的船など200隻の運航を行うとともに、脱炭素、温室効果ガス削減などでサプライチェーンでの環境負荷低減に向けた輸送面の環境ソリューションの提供を行っている。

なお、商船三井は、エンビバと2016年以降、大西洋水域での木質ペレットの輸送契約を通じて、海上輸送での安全性や効率化の向上で協働を行ってきた。

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