関東運輸局/三菱ケミカル物流に輸送の安全確保に関する命令発出

2021年05月17日 

国土交通省関東運輸局は5月17日、三菱ケミカル物流に対して「輸送の安全の確保に関する命令」を発出した。

三菱ケミカル物流が石峰海運から定期用船契約で運航していた「菱幸丸」は2020年12月7日、浦賀水道航路で海上交通安全法に規定する右側航行義務に違反。さらに、同船船長による酒気帯び状態による航海当直が横須賀海上保安部によって確認された。

国土交通省関東運輸局では、横須賀海上保安部からの通報を受け、三菱ケミカル物流に対し2021年1月27日に立入検査を実施。

その結果、同社がアルコール検査体制について出港時の当直者への検査を誰が行うか明示しておらず、菱幸丸では以前から検査を実施していなかったことや、船長が呼気1リットル中のアルコール濃度が基準値の0.15mgを超えた0.65mgの状態で航海当直を実施していたこと。さらに、船長がアルコール検査を実施しておらず、以前からアルコール検査記録を偽造していたことなどが判明した。

これらの違反を受けて発出された「輸送の安全の確保に関する命令」では、三菱ケミカル物流に対し、経営トップ自らによる関係法令等の遵守と安全最優先の原則の社内及び船舶所有者への周知徹底と、安全管理体制の継続的改善の主導や、アルコール検査体制について酒気帯び状態での当直を確実に防止するための具体策を講じ、実効性のある安全管理体制を確立することなど4つの措置について、6月16日までに同局宛に文書で報告することが求められている。

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