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日本郵船/LNG、石油タンカー荷役訓練オンライン化でDNV認証

2021年05月17日/IT・機器

日本郵船は5月17日、同社グループのエヌワイケイ・シップマネジメント社(NYKSM社)が、オンライン環境下で実施するLNG船及び原油・石油製品タンカーの荷役シミュレーター訓練に対して、ノルウェーに拠点を置く船級協会 「DNV」から認証を受けたと発表した。

<オンラインLNG船荷役訓練の様子>
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<オンライン原油タンカー荷役訓練の様子>
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オンライン環境下で実施する原油・石油製品タンカーの荷役シミュレーター訓練のDNV認証取得はアジアで初めてとなる。

今回認証を取得した訓練は同社グループ船員育成を目的に、LNG船、原油・石油製品タンカーに初めて乗船する船員を対象に実施しているもので、基本となるIMOモデルコースに、同社グループ独自の安全に関する文化や運用基準、ビジネスの現状や歴史教育を含んだ内容となっている。

訓練には荷役シミュレーターを用いる項目があり、通常時にはNYKSM社が所有するシンガポールの研修所で実地訓練をしている。今回、この荷役シミュレーターを用いた訓練にインターネットのクラウド上で作動する「クラウドベース荷役シミュレーター」を活用する事で座学を含む全ての訓練内容をオンライン化し、訓練内容の確認を経てDNV認証に至った。これにより、コロナ禍においてもLNG船及び原油・石油製品タンカーに乗船する船員はシンガポールへ渡航せずに訓練を実施する事が可能になった。

NYKSM社は、昨年9月に操船訓練、その後のLPG荷役訓練、自動車専用船荷役訓練のオンライン化等、すべての種類の船舶において、持ち得るリソースを活用した積極的な訓練のオンライン化、e-ラーニング化に取り組んでいる。同社グループは、コロナ禍においても船員育成の継続に取り組み、食糧、物資、エネルギー輸送を支えていくとしている。

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