LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





ZMP/オープン型荷台の宅配ロボ「デリロトラック」開発

2021年07月13日/IT・機器

ZMPは7月13日から開催している「ZMP World 2021」で、宅配ロボ「デリロ」の新シリーズ「デリロトラック」を発表した。

<ビールケース3箱を積んだ「デリロトラック」と谷口社長>
20210713zmp3 - ZMP/オープン型荷台の宅配ロボ「デリロトラック」開発

「デリロトラック」には、デリロの機体後部に設置してある宅配ボックスの代わりにオープンな荷台を設けることで、さまざまな大きさの荷物を搭載できるようにした。

重量物の搬送にも対応しており、ビールケース(1ケースあたり26kg)や業務用ビール生樽(1個あたり21kg)などを複数個まとめて積載し搬送することができる。

今回公開した機体はプロトタイプ。今後、さまざまな意見を参考に用途を検討し、2021年内をめどに顧客の用途に応じた機体の制作を目指す。

<「デリロトラック」の活用イメージ>
20210713zmp4 - ZMP/オープン型荷台の宅配ロボ「デリロトラック」開発

ZMPの谷口 恒社長は「デリロトラック」について、「重労働で担い手が少ない重量物の搬送などでの用途を見込んでいる。用途については、例えば赤ちゃんが乗る自動運転のゆりかごや、移動式のごみ箱、内部電源を活用した移動型フード自販機など、アイデア次第でさまざまなことに活用できるので、ユーザーと一緒に新しいロボットサービスを創出したい」とコメントした。

<メガネをかけて登場したロボット三兄弟(左からパトロ、デリロ、ラクロ×2台)>
20210713zmp5 520x260 - ZMP/オープン型荷台の宅配ロボ「デリロトラック」開発

また、7月13日の「ZMP World 2021」内では、デリロを含む「歩行速ロボ三兄弟」のオプションとして「専用メガネ」を開発したことをあわせて発表した。

同社のロボットの特徴である「目」を強調するアイテムで、クール、キュート、ダンディなど、遊び心のある計8種類を用意した。

谷口社長は「ふざけているのかと思われがちだが、目はロボットが次に行う動作を周囲に知らせるとともに、ロボットが人間社会で受け入れられ、共存するための大事な役割がある」とロボットの目について重要性を強調。

その上で、「ロボットは人間社会で新参者なので謙虚で健気、愛らしくあるべきだ。統計では日本人の4人中3人がメガネをかけており、ロボットもメガネをかけることでより共感を得られるのではないかと考えた」とメガネの開発経緯を語った。

「ZMP World 2021」は7月15日まで開催中。2日目の14日は自動運転&センシングDayとして自動運転制御技術やセンシング技術を、3日目の15日は物流支援ロボットCarriRo Dayとして「CarriRo」シリーズを中心とした発表を予定している。

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース