Mujinは7月13日、物流倉庫でのケース品積み下ろしを自動化する、 知能デパレタイズロボットの次世代機「MujinRobotデパレタイザー」の販売を開始した。
＜知能デパレタイズロボットの次世代機「MujinRobotデパレタイザー」＞
＜ロボットの仕組み＞
Mujinは、物流知能ロボットソリューションにおいて、日本最多の提供数を記録しているが、今回その経験と現場知識を集約し、知能ロボットの3大構成システムを次世代機へ刷新したもの。3大構成システムとは、「新Mujinコントローラ（新バージョン実装）」「新Mujin3Dビジョン（次世代センサー＆ソフトウェア新バージョン実装）」「新Mujinハンド （新ハンド・新機能追加）」。
これらのプロダクトライン投入により、従来機種に比べて大幅に機能拡張・性能向上を実現した、知能デパレタイズロボットを「MujinRobotデパレタイザー」として展開する。
＜処理速度の旧バージョンとの比較＞
新Mujinコントローラでは、動作ロジックの高速化、及び、Mujin3Dビジョンの認識精度向上により、 知能ロボットの処理速度の高速化に成功した。例えば、Mujin展示場にあるMujinRobotデパレタイザーでも、能力が25％向上している。
＜「二面ハンド」の様子＞
取り扱うワークに応じて、Mujinでは様々なセンサーを内蔵したハンドを独自設計、標準品として取り揃えている。今回、重量物かつ箱の強度が弱い物や上面にミシン目が入っている不安定なケースも安全に高速に運搬するために、ケースを二面で支える「二面ハンド」が加わった。これにより、壊れやすいケースについても、平均搬送速度の高速化を実現した。
＜ハンドチェンジャー＞
1台のロボットで、 段ボールケースとコンテナを両方運搬したい場合など、単一ハンドでは対応が不可能な場合に使用する「ハンドチェンジャー」機能が追加された。ケースをMujin3Dビジョンで認識し、装着されているハンドで取り扱いができないと判断した場合には、別のハンドへ自動で切り替えを行う。これにより、従来2台必要であったロボットが1台で対応可能となり、大幅なスペースの縮小化及び設備費の削減を実現した。
また、Mujin3Dビジョンの認識範囲の拡大により、これまで要望がありながらも仕様外であった、2m以上の高さに積まれた積荷の最下部も認識可能となった。トラック輸送時の積載効率を上げるためには、 高く積載し、運搬することが有効。一方、高積みの荷物の積み下ろしは、人手で実施する場合には、高難易度・高負荷な作業となる。技術進歩により、高積みされた荷物の積み下ろしの自動化が可能となった。
そのほか、世界最速レベルの処理能力、マスターレス運用、最多機能数、簡単・短期導入、止めない運用サポートなど、多くの特徴を持っている。
