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ZMP/物流倉庫の完全無人搬送ソリューションを披露

2021年07月15日/IT・機器

ZMPは7月15日、同13日から開催している「ZMP World 2021」の最終日「物流支援ロボットCarriRo Day」で、CarriRoによる物流倉庫の完全無人搬送ソリューションのデモンストレーションを披露した。

<CarriRoによる完全無人搬送デモンストレーション>

同ソリューションでは、CarriRoのパレット自動整列機能(2021年3月提供開始)と、新たに開発した自動牽引着脱機能(同12月提供開始予定)、自動充電機能(同11月提供開始予定)を使用。複数台のCarriRoをクラウドシステム「ROBO-HI」で制御することで、人が介在しない倉庫内搬送の完全自動化を実現する。

ZMPのR&D施設「CarriRoイノベーションセンター枝川」で行ったデモンストレーションでは、CarriRoが自動整列させたパレットを乗せた台車と、牽引アタッチメントを付けたもう1体のCarriRoが自動で連結し、所定の位置まで搬送後に台車を離脱。稼働を終えたCarriRoは充電ステーションへと自走し、自動で充電を完了した後、再度搬送業務へと復帰していった。

この完全無人搬送ソリューションについては、「フルオートメーションパッケージ」として2021年12月末までの製品導入を条件に、CarriRo20台セットでの導入で最大35%の本体価格の割引を適用する施策も用意。

ZMPの笠置 泰孝CarriRo事業部長は、「庫内搬送の自動化ロボットを全てCarriRoに統一し、ROBO-HIによって連携させることで、簡単に倉庫内のフルオートメーション化が可能になり、コスト削減にもつながる」と、同ソリューションのメリットを語った。

<CarriRoAD+の可搬重量1トンモデル>
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<Hybrid SLAM量産版モデル>
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<Hybrid SLAMの走行イメージ>
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そのほか、「CarriRo Day」ではCarriRoの可搬重量を現行の600kgから1トンに強化した重量物対応モデルや、3種類の自律走行の仕組み(ランドマーク、ライントレース、Visual SLAM)を使い分けるHybrid SLAM量産版モデルを発表。

<荷下ろしから庫内搬送、ラックへの収納までを想定したデモンストレーション>

また、無人フォークリフト「CarriRo Fork」についても、可搬重量を現行の1.4tから650㎏に抑える代わりに、車体重量の軽量化や平置きプラスチックパレットの積み下ろしに対応したウォーキタイプの新モデルのほか、パレット認識機能「ForkEye」を活用したトラックへの自動荷役ソリューションを発表した。

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