商船三井が運航する船倉容積約430万キュービックフィート型の木材チップ輸送船「VANGUARDIA」(ヴァンガルディア)が8月10日、大島造船所で竣工した。
この船は大王製紙向け木材チップ輸送に従事する。
同船はSOxスクラバーやバラスト水処理装置を搭載し、またEEDI(エネルギー効率設計指標)フェーズ3に先行して適合するなど各種環境規制(註1)に対応しているほか、Seaworthy Bow(荒天時の速力低下を軽減する船首形状)や改良型船尾形状を採用した最新鋭船型。
さらには、電子制御エンジンや低摩擦船底塗料などを採用していることに加え、Advanced Flipper Fins(推進効率向上のための省エネ装置)などの大島造船所開発技術やPBCF(Propeller Boss Cap Fins)、オートパイロット航路制御機能 ACE(Advanced Control for Ecology)を搭載し、「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」に即す環境に配慮した仕様となっている。
■概要
全長:209.96m
全幅:37.00m
深さ:22.80m
貨物鎗容積:423万7833cft