YKK AP、大王製紙、北陸コカ・コーラボトリングは9月4日、異業種3社で商品輸送の効率化に向けた共同輸送を8月に開始したと発表した。
これまで各社の工場から仕向地まで、輸送は往路のみ実車、復路は空車の「片荷輸送」で運行していたが、大王製紙の物流グループ会社であるダイオーロジスティクスが各社の輸送を一括で行い、各社の輸送拠点をつなぐ運行ルートにしたことで空車での輸送距離を縮め、実車率を向上させた。
「北陸~埼玉~静岡~北陸ルート」では、これまでYKK APが富山県黒部市から埼玉県加須市、大王製紙が埼玉県行田市から静岡県富士宮市・富士宮市から金沢市、北陸コカ・コーラが富山県砺波市から富山市へ、それぞれ大型トラックで商品輸送を実施していたが、1台に集約することで実車率を約50%から91.7%まで向上させている。
「北陸~神奈川~静岡~北陸ルート」では、YKK APが富山県黒部市から神奈川県愛甲郡へ、大王製紙が静岡県富士宮市から金沢市へ、北陸コカ・コーラは富山県砺波市から富山市へ、それぞれ大型トラックで商品輸送を実施していたトラックを1台にすることで、実車率を約50%から81.6%まで向上させる。
これらの取り組みは、国土交通省の2025年度物流効率化法に基づく総合効率化計画の認定とモーダルシフト等推進事業の認定を受けており、CO2排出量を年間71.6トン(34%)、トラックドライバーの運転時間を年間1992時間(43%)削減を見込んでいる。
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