電気を運搬することを目的とした船舶の開発・製造を目指すパワーエックスは12月2日、電気運搬船舶「Power ARK」の開発に向けて今治造船と資本業務提携契約を締結した。
今治造船から10億円の資金を調達。必要に応じて第三者の参画を得つつ、2025年末までを目標に「Power ARK」のプロトタイプを今治造船と共同開発する。同船の蓄電池ユニットや、その他の蓄電池に係るシステムはパワーエックスが開発を担う。
パワーエックスは、元ZOZO取締役の伊藤 正裕氏が2021年3月に設立。「送電にイノベーションを起こし、再生エネルギーの爆発的な普及を実現する」をミッションに掲げ、2025年までに電気運搬船の開発を目指している。
電気運搬船舶を実現することで、全国の活用できていない再生可能エネルギーを必要な都市へ輸送したり、国境を越えた再生可能エネルギーの輸送が可能になるといった効果を見込んでいる。
プロトタイプ船の実証実験後に本格稼働する「Power ARK」は、小型船(220MWh程度)でも1回の航行で20万9000世帯分の電力を運搬することを想定している。
■パワーエックス概要
所在地:東京都港区虎ノ門1-10-5
設立:2021年3月22日
事業内容:大型蓄電池の製造及び販売、電気運搬船の開発及び製造
資本金:7000万円
URL:http://power-x.jp/