大阪大学と、今治造船、ジャパン マリンユナイテッド(JMU)、日本海事協会(ClassNK)、日本郵船グループのMTIは3月6日、大阪大学大学院工学研究科に「先進海事システムデザイン共同研究講座、Open Collaboration Laboratory for Enabling Advanced Marine Systems(阪大OCEANS)」を2025年4月に開設すると発表した。
また、今治造船とJMUが全ての株式を所有する商船・海洋浮体構造物の営業設計会社である日本シップヤード(NSY)も本講座と連携して、講座が進める設計・エンジニアリングに関する研究活動に積極的に参加する。
共同研究講座は、大阪大学が推進する産学連携プログラム「Industry on Campus」に基づき、日本の海事産業と大阪大学大学院工学研究科が協力し、従来の造船工学における流体や構造の要素に加え、機関、電気、制御システムなど多岐にわたる分野を統合する革新的なシステムズエンジニアリングの研究と最新の AI 技術の応用・適用による設計の自動化に取り組むと共に、次世代の人材育成の拠点として機能する。
この共同研究講座は、世界に冠たる日本の造船・海運・船級をはじめとする海事産業クラスターの強みを活かし、国際競争力強化のため、産学連携をさらに深化させ、世界トップレベルの研究と人材育成に取り組み、世界の海事産業をリードする研究・教育拠点になることを目指すとしている。
■共同研究講座概要
講座名:先進海事システムデザイン共同研究講座
英語名:Open Collaboration Laboratory for Enabling Advanced Marine Systems
呼称:阪大OCEANS
設置期間:2025年4月1日~2030年3月31日 (5年間)
設置場所:大阪大学テクノアライアンス棟
日本海事協会/自動車運搬船火災時の船員の脱出を確保する指針を公表