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今治造船、三菱重工/合弁会社で一般商船のエンジ事業開始

2023年06月30日/3PL・物流企業

今治造船と三菱重工業は6月30日、LNG(液化天然ガス)運搬船の共同設計販売会社「MI LNGカンパニー」で、同社のLNG運搬船に関する従来業務に加えて、LNG運搬船以外の一般商船の設計業務を開始すると発表した。

一般商船の設計業務を日本シップヤードから受託し、7月から開始する。従来燃料船のほか、LNGなど代替燃料を採用する一般商船の機能設計に加えて、三菱重工グループの三菱造船と日本シップヤードが共同開発することで合意した液化CO2輸送船(LCO2船)の設計業務の一部も含まれる。

海運業界では、脱炭素化のための新燃料転換までのブリッジソリューションとしてLNG燃料船の建造需要が拡大し、アンモニア、メタノールなどの代替燃料船の需要も本格化しつつある。また、回収したCO2を安全かつ大量に輸送する有効な手段としてLCO2船が注目されており、これらの船種も将来的な需要拡大が見込まれている。

MI LNGカンパニーによる一般商船の設計業務開始によって、今治造船はジャパン マリンユナイテッドと共同運営する日本シップヤードによる造船事業のさらなる伸長と、これら新規分野への機動的な受注態勢の構築を目指して、設計機能の強化を図る。

三菱重工グループは、造船・海洋エンジニアリング事業を担う三菱造船を通じて、液化ガス輸送船建造で培ったガス関連技術を活用したLNG燃料船向けガス燃料供給装置の機器供給およびエンジニアリング事業を展開しており、今後も三菱造船は新燃料転換やLCO2船など成長分野について三菱重工の持つ要素技術を活用して早期事業化に取り組んでいくとしている。

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