川崎汽船は10月17日、今治造船丸亀事業本部において建造中であった、液化天然ガス(LNG)を主燃料とする7000台積み自動車専用船「POSEIDON HIGHWAY(ポセイドン・ハイウェイ)」が竣工し、川崎汽船に引き渡されたと発表した。
LNG燃料は従来の重油燃料に比べ、温室効果ガス(GHG)の一つである二酸化炭素(CO2)の排出を25%~30%、大気汚染の原因となる硫黄酸化物(SOx)の排出をほぼ100%削減できる見込み。また、LNG燃料に加えEGR(Exhaust Gas Recirculation)を使用することにより窒素酸化物(NOx)の排出は80%~90%の削減を期待できる次世代型環境対応船。船にはMAN Energy Solutionsによる二元燃料電子制御エンジン「6S60ME-C10.5-GI-EGRBP」を採用している。
また、かねてより取組みを強化している火災対策についても新造自動車船として初めてClassNKのノーテーション(Fire Fighting)(Electric Vehicle)を取得した。この船を含め、同社が運航する自動車船で5隻がノーテーションを取得したことになる。
■本船概要
主要寸法:全長 199.90M x 幅 38.00M x 深さ 38.76M x 喫水 9.30M
総トン数:7万7509トン
主機関:6S60ME-C10.5-GI-EGRBP
航海速力:18.25ノット
船級:日本海事協会(ClassNK)
船籍:日本
建造所:今治造船 丸亀事業本部