村田製作所は12月13日、ミシュランとタイヤ内蔵用RFIDモジュールを共同開発したと発表した。
このRFIDモジュールは、1mm×1mm×6mmとタイヤ内蔵時に省スペースで埋め込みが出来る小型サイズ。走行時の衝撃や埋め込み時の負荷にも耐えられる堅牢性と、独自のアンテナ設計技術によるタイヤ内蔵時の良好な通信性能を実現した。
RFIDモジュールは、米国の電子部品メーカーが製造するスプリング状のアンテナ内部に組み込むことでタグとなり、同タグをミシュランの工場でタイヤに内蔵する。
RFIDモジュールの開発には、村田製作所が通信市場で培った高周波技術や小型化技術、自動車市場における技術的知見などを活用。タイヤメーカーの工場・倉庫内だけでなく、物流・アフターマーケットでのメンテナンスや品質トレーサビリティでの活用を見込んでいる。
ミシュランでは、このRFIDモジュールをすでに400万個以上の同社製商用車タイヤに内蔵しており、2024年頃を目途に乗用車向けへ拡大する予定。また、同製品を活用したRFIDシステムを業界標準とするためのプロモーション活動にも取り組んでいる。
村田製作所は、同製品の提供だけでなく、自社のソリューション「id-Bridge(RFIDミドルウェア)」でもISOで規定されるタイヤ内蔵用RFIDタグへのデータ書き込みや読取試験にも対応、業界のタイヤ管理効率化に寄与していくとしている。
村田製作所/タイヤ内蔵用RFIDタグ等でミシュランとライセンス契約