日本GLPは4月5日、スポンサー契約を結んだF-Power（エフパワー、東京都港区）の電力小売事業を譲り受け、2021年11月に設立したFPS（エフピーエス、東京都港区）で、電力小売事業を4月1日から開始したと発表した。
主力事業の物流施設開発・運営、新規事業のデータセンター分野を支える新たな事業として再生エネルギー分野に本格的に進出する。
同社は、再生エネルギー事業について、5年計画での最大供給力を、物流施設とデータセンター事業の合計で約1500MW／年と見積もっており、対外的なエネルギー供給も併せて、グループが持つ人材、アセットなどの経営資源を活用し、再生エネルギー事業を新たな事業の柱として成長させる考え。
具体的には、FPSを軸にした電力小売り事業を推進する一方で、今後の電力小売事業拡大に向けた再生エネルギー事業への追加投資を行い、国内で最大級の再生エネルギー・ポートフォリオを構築。日本最大級の再生エネルギー電力供給者を目指す。
その上で、日本GLPが、物流開発とデータセンター事業で国内では最大の電力需要家として必要とする電力を最低限満たすべく、まずは2024年までに約500MW、2032年頃をメドに約1500MWの発電容量の確保する計画。そのための用地や発電施設などの追加確保、人材増員、新技術への投資などに、今後5年間で約5000億円以上の投資を行う。
日本GLPでは今後、物流施設開発による発電、FPSの新規エネルギー卸小売機能、データセンター、物流施設の運営で電力の需要家として、エネルギーのバリューチェーンを構築し、持続可能な社会の実現に貢献するとしている。
