SBSロジコムは4月28日、同社主要3PL専用センターである印西物流センターにおいて、4月1日から4種類のLT(Logistics Technology)が稼働したと発表した。
同センターでは、2018年頃から物流機器メーカー各社と協働し現場にとって最適解となるカスタマイズを行いながらLTの積極活用に取り組んできた。パート従業員と共に試行錯誤を繰り返しながら“LTを使いこなす”ことで生産性向上を実現し、顧客からも評価を得ている。
今回導入したのは4点。稼働から3年程度経過した文具メーカーと化粧品卸売業への改善提案を通じ、導入を決定した。
「レジ検品システム」では、従来のハンディからレジタイプの検品台を採用。動作の迷いが軽減し正確性が向上し生産性が20%向上した。映像連動システムと連携し高精度な作業ログの取得が可能になった。
「梱包台映像連動システム」は、出荷検品・梱包作業を常時動画保存するシステム。梱包作業時のトラブル対策やカスタマー対応時のエビデンス、作業者教育などに活用。品質向上と作業平準化および作業スタッフの習熟期間短縮が実現した。
「Web照会システム」 は、WMS(在庫管理システム)のデータをWeb上で確認でき、顧客がリアルタイムで商品在庫数や入出庫状況を、販売の機会損失および顧客と現場スタッフ双方の工数削減となった。
「販促品発注管理システム」は、販促品の受発注データとWMSを自動連係し、小売店、営業、倉庫担当者が、端末でリアルタイムに在庫や発注状況を確認。メールや電話のやりとりで行っていた販促品管理業務の煩雑さが解消された。
ECにおける物流需要が拡大する中、同社だけでなくSBSグループ全体でIT、LTの導入が急加速している。今後はこれらグループ全体の知見を有機的に統合し、あらゆる規模、業態の顧客の成長を支援するロジスティクス・ソリューションを目指していくとしている。
なお、印西物流センター支店は、同社の3PL事業での主要拠点の一つで、2016年3月、9000坪から稼働した。現在の使用延床面積は 2万6500坪、約20社の企業から3PL業務を受託運営している。1社あたりの受託面積は10坪未満から5000坪と、規模の大小を問わず幅広いニーズに対応している。