商船三井とMOLマリン&エンジニアリング(MOLMEC)は6月7日、商船三井本社ビルロビー階に設置した、自動船位保持装置(DPS)を有するダイナミックポジショニング(DP)シミュレーターを活用した訓練を開講したと発表した。
<ダイナミック ポジショニング シミュレーター (240°ビュー)>
<DP操船の基本コース教室>
DPSは、風潮流などの外力を自動で計算し、船舶を定点で保持したり、予め設定したルート上を航行させることができ、海上の一点に留まり作業をする海底ケーブル敷設船、洋上風力発電関連特殊船、海底油田関連のオフショア船などに必要な装置。
同訓練施設は、イギリスに本部を置くThe Nautical Institute(NI)の認証を得た日本初のトレーニングセンターとして、3月14日に設置。「DP操船の基本コース」や「DP船乗船履歴を短縮するコース」など5つのコースがあり、DPオペレーター資格取得に必須であるトレーニング修了証書を発行することが可能となっている。
MOLMECは、国際ケーブル・シップ(KCS)が保有するケーブル敷設船の船舶管理と運航を担っており、乗組員をはじめ関係技術者のDP操作関連の訓練を自営化する。商船三井グループ内だけでなく、洋上風力発電や海洋開発の特殊船など顧客ニーズに応じたトレーニングを広く提供していく。