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近鉄グループ/新鮮野菜輸送を宅配便からさくらライナーに変更

2022年06月29日/IT・機器

近畿日本鉄道、近鉄不動産、近鉄百貨店は6月28日、「近鉄ふぁーむ 花吉野」(所在地:奈良県吉野郡大淀町)で生産した新鮮な野菜を、大阪阿部野橋駅~吉野駅間を結ぶ「さくらライナー」で輸送し、近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店内の「ハルチカマルシェ」で収穫当日に販売する実証実験を、7月1日から開始すると発表した。

<輸送フロー図>
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<「さくらライナー」からの荷おろしの様子(イメージ)>
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さくらライナーとは、南大阪線・吉野線を運転する特急で、桜の名所吉野がモチーフ。外観はさくら色を基調にカラーリング。運転室後部には展望スペースを、温水洗浄便座を装備したトイレや車いす対応の多目的トイレも設置。デラックス車両を1編成に1両導入している。

近鉄不動産では、「近鉄ふぁーむ 花吉野」で、水分量をコントロールして糖度を高めたミディトマトやフリルレタス等の野菜を2012年7月より生産している。今回の実証実験は、これまで宅配便などで運搬していた野菜を「さくらライナー」で輸送し、近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店に昨年10月にオープンした「ハルチカマルシェ」で販売するという、近鉄グループが連携した取り組み。

また、近鉄では、大阪難波駅~近鉄名古屋駅間の名阪特急「アーバンライナー」を活用した当日配送サービスを実施しているが、今回の取り組みは旅客鉄道ネットワークを活用した貨客混載輸送の第2弾に向けた実証実験となる。

近鉄と近鉄不動産、近鉄百貨店は、この取り組みにより新鮮な野菜を、環境に配慮した輸送方法により顧客に届けるとともに、今後もグループ連携を強化していくとしている。

■実証実験 輸送概要】
輸送日:7月1日~ 当面の間 (※日曜日・年末年始等は除く)
輸送列車:「さくらライナー」
(平日  福神駅10:55発→大阪阿部野橋駅11:51着)
(土休日 福神駅11:55発→大阪阿部野橋駅12:51着)
輸送ルート
「近鉄ふぁーむ 花吉野」→福神駅→大阪阿部野橋駅→近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店
輸送フロー
1.「近鉄ふぁーむ 花吉野」の担当スタッフが「さくらライナー」客室内の座席(2席)へ商品を積み込む
2.「さくらライナー」にて、「近鉄ふぁーむ 花吉野」最寄り駅の福神駅から大阪阿部野橋駅まで輸送
3.近畿配送サービスが「さくらライナー」から商品をおろし、近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店まで配達する

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