鴻池運輸は6月30日、鳥取県と共催で「鳥取県広域物資オペレーション訓練」を実施したと発表した。同訓練は、2021年1月に締結した「広域物資輸送拠点利用に関する協定」に基づくもの。大規模災害発生時の鳥取県での広域物資物流体制強化に主眼を置いた訓練となる。
<訓練の様子(支援物資をストレッチフィルムで固定)>
<訓練の様子(支援物資の積み込み)>
同訓練は、鳥取県内で異なる場所を震源とした複数の地震が同時に発生し、鳥取県三朝町から県へ支援物資を要請したが、同県内の多くの物流施設が被災したため、岡山県経由で県外物資拠点の開設を要請するという設定のもと実施した。
鴻池運輸は、真庭配送センター(岡山県真庭市)を国からのプッシュ型支援物資( 鳥取県が準備する空の段ボール24箱分)を受け入れる0次物資拠点として開設し、鳥取県内の1次物資拠点(日本通運の営業倉庫)までの輸送を担当。なお、1次物資拠点から三朝町への輸送は、鳥取県トラック協会で実施した。
鴻池運輸は、これまでも地震や台風などの自然災害発生時に、KONOIKEグループで行っている物流、医療、空港業務などを通じて社会インフラの緊急支援対応に取り組みつつ、緊急時対応の知見を重ねてきた。
今回の訓練を通じて、新たな課題認識や知見の習得を図り、さらなる体制を整備し、今後も地域社会からの安全確保要請や地域社会の災害対策・緊急支援対応に積極的に貢献したいとしている。
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