サカイ引越センターは8月12日、キャンディルの株式を取得し、両社の間で資本業務提携を行うと発表した。
両社は、引越運送事業における強みを有するサカイ引越センターと、建物のメンテナンス（修繕・改修・維持・管理）事業における強みを有するキャンディルが、それぞれの経営資源を相互に活用し、次世代サービスの構築につながる中長期的な取り組みを進めることによる両社の事業拡大と発展の推進を目的として、資本業務提携を行うことにしたもの。
キャンディルグループは、純粋持株会社であるキャンディル及び連結子会社4社で構成されており、建築サービス関連事業を主たる事業として取り組んでいる。キャンディルグループは、「革新創造」を社是とし、「世界に誇れる独創的建物サービスで社会と感動を分かち合う」とのグループ理念のもと、これからの日本の建築関連市場の変化に資するサービスを提供し、社会的使命と責任を果たすことを目指して事業を推進しており、具体的には建物の修繕・改修・維持・管理に資する建築の周辺サービスを提供している。
＜想定している取り組み＞
資本業務提携の内容は、キャンディルグループによる同社の引越運送事業に対する成長に向けた取り組みとして、「同社に対する見積依頼の促進にむけた運用体制の構築」、「キャンディルグループが展開する事業の顧客に対する引越運送ニーズの創出及び送客」、「キャンディルグループが展開するリペアサービス及びリフォームサービスの提供」、「組み立て家具の同社が対応不可とする組み立てサービスの提供」、「その他、同社及びキャンディルが別途合意したキャンディルグループが展開する各種サービスの提供」としている。
また、サカイ引越センターによるキャンディルグループのリペア事業及びリフォーム事業に対する成長に向けた取り組みでは、「キャンディルグループに対する見積依頼及び同社からキャンディルグループへの作業依頼の促進にむけた運用体制の構築」、「同社が展開する事業の顧客に対するリペアニーズ及びリフォームニーズの創出及び送客」、「中長期的なリフォームサービスの拡大に向けた運用体制の構築」、「その他、同社及びキャンディルが別途合意した同社及び同社の関連会社が展開する各種サービスの提供」としている。
なお、資本業務提携において、サカイ引越センターはキャンディルに対し取締役候補者1名を推薦することができ、キャンディルは株主総会において、同社指名取締役を候補者に含む取締役選任議案を付議することについて合意している。
