国土交通省は9月2日、ガントリークレーン熟練技能者の暗黙知継承による若手技能者の早期育成に向けた手引き「ガントリークレーン熟練技能者育成に向けた手引き」を策定したと発表した。
<ガントリークレーン熟練技能者育成に向けた手引き>
ガントリークレーンはその操作が難しく、熟練技能者になるまでに長期間が必要である一方で、熟練技能者については高齢化が進んでおり、新たな熟練技能者の育成が喫緊の課題。
そこで港湾局では、「ヒトを支援するAIターミナル」の実現に向けた取組の一環として、2019年度以降、ガントリークレーン操作者の早期育成に向けた取組を実施し、熟練技能者が有する暗黙知を明確化した。この明確化された暗黙知を踏まえて、安全性の確保を前提とした技能習得の手引き「ガントリークレーン熟練技能者育成に向けた手引き」を策定。
また、実機に近い環境を再現し効果的なトレーニングが行えるVRシミュレータ及び、MRデバイス等による視界内への操作支援情報表示システムの有効性を確認した。
これらの成果により、熟練技能者が有する暗黙知を効率的に若手技能者に継承することが可能となり、ガントリークレーン操作者の早期育成への貢献が期待されるとしている。
「ガントリークレーン熟練技能者育成に向けた手引き」については、希望者に無料でデータで送付する。
■問い合わせ
国土交通省 港湾局 技術企画課 技術監理室
TEL:03-5253-8111(内線 46613、46614)(直通)03-5253-8681