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TOYO TIRE/大型LNGトラックを使用した実証走行サポート

2022年09月13日/IT・機器

TOYO TIREは9月13日、大型LNGトラックを使用した実証走行のサポートをしていると発表した。

<いすゞの実証走行用大型LNGトラック>
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<利用されたNANOENERGY M676>
NANOENERGY M676 - TOYO TIRE/大型LNGトラックを使用した実証走行サポート

三菱商事とエア・ウォーターがカーボンニュートラル社会の実現をめざして実施しているLNG(液化天然ガス)を燃料とする大型トラック(LNGトラック)の実証走行用タイヤとして、低燃費オールウェザータイヤ NANOENERGY M676を納入している。

今回の取り組みは、M676を装着したLNGトラックの実証走行状況と、M676をはじめとする低燃費タイヤの開発技術を生かした同社の脱炭素に向けたもの。

カーボンニュートラル社会の実現に向け、乗用車ではEV・FCEV(燃料電池車)などの環境性能が高いクルマが続々と登場している。一方、大型トラックは、もともと重量があるうえ航続距離を確保しなければならず、大きなバッテリーを搭載すると充電に時間がかかるという問題があるため、EVへの切り替えはハードルが高いといわれている。

そこで、いすゞ自動車は、軽油よりも排出ガスがクリーンな LNG(液化天然ガス)を燃料とする大型トラックを開発。このLNGトラックは、EVやFCEVでは達成が困難とされる1000km以上の連続長距離走行が可能な上、ディーゼル車両のトラックと比較して、都市間輸送時のCO2排出量を約10%削減したことが確認されている。LNGトラックは、カーボンニュートラル社会の実現へ貢献する次世代燃料トラックとして注目を集めている。

また、三菱商事とエア・ウォーターは、小型可搬式LNG充填設備(LNG 充填ボックス)を共同開発し、2022年4月から北海道苫小牧市、6月から石狩市で、このLNG充填ボックスとLNGトラックを用いた実証事業を開始している。LNG充填ボックスは軽油の充填とほぼ同程度の時間でLNGを車両へ充填することができるため、EV・FCEV トラックの充電・充填に時間がかかるという課題を解決することができる。

この事業は、LNG充填ボックスとLNGトラックを使ってさらなる CO2排出量削減を図るもので、環境省の「2021年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」にも採択された。同社は、本事業で運用されている LNGトラック14台中の13台に同社製タイヤNANOENERGY M676を納入し、CO2排出量削減に向けた取り組みをサポートしていくとしている。

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