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トール/品川区の備蓄物資輸送・管理業務にブライセンのWMS導入

2022年10月12日/IT・機器

トールエクスプレスジャパンとブライセンは10月11日、トールエクスプレスジャパンが東京都品川区から委託された「備蓄物資輸送・管理」業務にブライセンのクラウド型倉庫管理システム「COOOLa(クーラ)」を導入したと発表した。

品川区から委託された「備蓄物資輸送・管理」業務では、区が指定した区民避難所備蓄倉庫や災害対策備蓄倉庫等で備蓄する各種の備蓄品や資機材(水や食料品・毛布やマットなどの生活用品・特設公衆電話や給水タンクなどの資機材)の管理を行う。

業務にあたり、品川区からは「平常時の備蓄管理(毎年実施する賞味期限が近い食料・飲料水の入替や、定期的な棚卸など)を効率的に行いたい」「災害時のスピーディーな物資の調達ができるよう、倉庫管理と輸送システムを連携できる仕組みを整えたい」「備蓄を格納する拠点は、物流専門の倉庫だけではなく各々で状況が異なるので、拠点毎に最適なレイアウトとなるよう管理したい」といった要望があった。

これらの要望に対して、トールエクスプレスジャパンはCOOOLaを活用し、平時の入替・棚卸の効率化や有事の的確な調達など備蓄の効果的な運用を実現するほか、同社をはじめとする輸送システムと連携して備蓄の管理だけでなく調達全体の効率化を図る。また、各倉庫で最適な備蓄管理を実現するとともに、倉庫の追加や備蓄品の種類の追加にも柔軟に対応していく。

COOOLaによる管理は、9月に在庫する備蓄から段階的に開始し、2023年3⽉末までには品川区の全備蓄に範囲を拡大する予定。また、将来的に他の市区や、国の防災対策システムとの連携に向けたプロジェクトも進めている。

品川区は、多数の商業施設や企業オフィス、交通インフラ施設、教育機関等があり、昼間人口約55万人を数える東京都の特別区に指定されている。そのため、多くの人命を預かる自治体として、東日本大震災を契機に地域の防災対策に重点的に取り組んでいる。

そのような取り組みの中で、災害時に必要な備蓄を被災者に確実に調達できるような管理・輸送体制の拡充が急務となり、品川区の業務を受託したトールエクスプレスがブライセンのCOOOLaを導入することとなった。

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