岡崎通運は10月12日、同社100%出資子会社岡通トランスポートが、志和貨物自動車と愛知県-福岡間の幹線輸送において接続輸送を行うことを趣旨とした戦略的業務提携契約を締結したと発表した。
岡通トランスポートは、かねてより愛知県と福岡県の間で長距離幹線輸送を行っていた。他方、この輸送区間においては長時間運行を余儀なくされる為、2024年より施行される、働き方改革関連法(2024年問題)を見据え、同区間の中間点である広島市内に乗り継ぎ拠点を確保することとしたもの。
中間点における乗り継ぎにあたっては、広島県に拠点を持つ志和貨物自動車と戦略的業務提携契約を締結し、車両・乗務員の相互互換による接続輸送を行うこととした。
これにより、両社は長距離輸送に従事する乗務員のハードシップを低減することで長期的かつ持続可能な運行体制を実現する。
岡崎通運グループでは、愛知~福岡間の長距離幹線輸送にあたって 2020年大型トラックからフルトレーラー6台に切り替えたが、2022年11月より8台体制に増車することを決定。フルトレーラーは、従来の大型トラックに比べ、二酸化炭素排出量を38%削減可能といわれており、この増車計画実現に伴い、輸送量の増加に対応するとともにカーボンニュートラルに向けた取り組みを強化していく。
また、岡崎通運グループは愛知県内に5つの基幹物流センターと10か所以上の外部倉庫を所有、運用しており、こうした配送ネットワークを駆使し、引続き顧客の多様な物流ニーズに対応すると共に、物流で働く人たちにより優しい環境を整えるべく、最適なサプライチェーン実現に引き続き寄与していく。
なお、岡崎通運グループは2020年10月にSDGs宣言をし、「社会貢献」「人材育成」「安全品質と環境」の目標を掲げた。その中で愛知~福岡間における長距離輸送についてトラックからフルトレーラー化を目指し段階的に切り替えを行い、環境負荷低減を引き続き推進していく。また岡崎通運は100年企業に向けて「継続的に安心した仕事づくり」を推奨するため長時間労働の抜本的な改革を目指すと共に、岡崎通運グループで働く従業員とその家族が安心できる職場を目指す、としている。