環境省は11月2日、岡山県井原市の民間事業者敷地内に運び込まれたコンテナからヒアリが発見されたと発表した。
10月25日に、福山港から岡山県井原市の民間事業者敷地内に運び込まれたコンテナ内でアリが発見され、専門家による同定の結果、特定外来生物ヒアリであることが確認された。
環境省では、福山港で10月にヒアリ数百個体以上が確認されたことを受けて、発見箇所周辺に置かれていたコンテナについて注意喚起を行っていた。今回、ベトナムを出港して香港港を経由し、福山港で陸揚げされ、陸路で岡山県井原市の事業者敷地に搬入されたコンテナの開封時に多数のアリが確認された。
当該コンテナは直ちに閉鎖し、コンテナ外にこぼれ落ちた個体は直ちに殺虫された。福山港に返送された後にコンテナ内の殺虫作業を行った際には、女王アリ4匹以上を含むヒアリ1万匹以上が発見された。
環境省では今回のヒアリ発見を受けて、福山港国際コンテナターミナル周辺で広島県等と協力し、周辺2km程度の調査を実施する予定だ。
2017年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は今回事例を含め18都道府県、計92事例目(2022年度8事例目)。