NTTロジスコは、「2022年度ロジスコグループ優良事例報告会」を11月17日~18日にわたって開催し、その結果を発表した。
NTTロジスコ本社を会場に、NTTロジスコグループの全従業員、全組織23チームが参加。会場およびWeb形式による発表会となった。
その結果、1位は名古屋物流センター。テーマは「ケーブル分線業務のNEW-3K(きちんと、綺麗に、気分良く)」。概要は、作業者の定着率が低く、匠の技で運営していた電力・通信ケーブルの分線業務に動画マニュアルを導入した他、整理・整頓を徹底し、作業環境を徹底的に改善したことで誰もが働きやすい職場を実現した。
2位は平和島物流センター。テーマは「IT機器物流における検査業務のシステム化を中心とする運用改善」。WMSが適用されない通信機器の検査業務に対して、データベースソフトを用いて検査管理業務のシステム化・DB化を図った。更に従業員の勤怠管理、請求書作成、収支管理をDBに集約することで、管理業務を効率化。その他、経験とスキルを必要とする検査作業の自動化や教育プログラムの充実(作業手順の動画マニュアル導入等)を行い、現場の生産性を向上させた。
3位はMDC大阪、MDC横浜 / メディカル事業本部。テーマは「医療機器物流のBCP拠点構築 」。MDC横浜で運営している医療機器物流のBCP拠点をMDC大阪に新設。一方の拠点が機能停止しても、1か月間は全国への供給を継続できるキャパシティを確保しつつ、共同配送サービス「メディカルライナー」や移動式ラックの導入により、コストパフォーマンスの高い拠点構築を実現した。
なお、NTTロジスコグループでは、生産性及びサービス品質向上を目的として、日頃からTPS(トヨタ生産方式)の手法をベースとしたLGPS(LoGisco Production System:ロジスコ生産方式)に基づく5S・改善活動に取り組んでいる。加えてサプライチェーンの最適化を継続的に顧客へ提案しており、2010年からはそれらの活動成果の報告会を毎年開催している。今年は同社のミッションである「お客様にご満足いただける安全かつ最先端の物流」と「お客様のサプライチェーン最適化に貢献」をテーマとし、参加者の間で活発な意見交換が行われた。