サントリーフラワーズ/滋賀県東近江市に商品開発・生産の新拠点
サントリーフラワーズは12月14日、花・野菜事業の商品開発・生産の拠点、「サントリーフラワーズ イノベーションフィールド」を滋賀県東近江市に新たに設立したと発表した。
サントリーフラワーズは2002年の会社設立以来、花苗・野菜苗の販売を中心に事業を拡大し、現在では30以上の国と地域に展開している。今回新たに設立する拠点は、「新価値創造」「サステナビリティ経営」などをコンセプトに、さらなる商品開発・生産の強化を図るもの。
同拠点では、新品種の開発や、世界中で販売される商品の元となる株の生産を行う。今後、同拠点を起点にさらに多くの商品を送り出し、花・野菜を通じて顧客の心に潤いと感動を届けることを目指す。
なお、この新拠点では、温度や湿度、日射量をモニタリングし、スマートフォンから遠隔で温室環境を管理できるシステムや、画像解析AIを搭載した挿し木ロボットなどを用い、商品開発・生産の効率を高める。ほかにもLEDを活用した温室を導入し、日照不足などの環境要因の影響を受けない生育を行う。
また、サステナブルな事業活動の推進のために、環境負荷低減に向けたさまざまな取り組みを行う。重油などを用いた暖房でなく、電力による空調での温室の管理、ソーラーパネルの設置による自家発電、再生エネルギー由来の電力の使用などを通じ、温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることで、年間800トンの排出削減を実現。また、温室の一部で、植物の生育に必要な水を循環させ再利用する、エブ&フロー方式の潅水システムを導入。導入するエリアでは、約80%水使用量を低減する。
■概要
名称:サントリーフラワーズ イノベーションフィールド
所在地:滋賀県東近江市北菩提寺町905
敷地面積:約3万6000m2
うち、温室約8700m2、圃場約1万2000m2
竣工:2022年12月
主な生産品目: 「サフィニア」、「サンパラソル」、「プリンセチア」等
JALグループ/6月の国際貨物24.1%増、国内貨物3.7%増