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郵船ロジ/アストロスケールと商業デブリ除去実証衛星で契約

2022年12月15日/IT・機器

郵船ロジスティクスは12月15日、宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)の実現を目指し、アストロスケールと、商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」に関するマーケティングパートナーシップ契約を締結したと発表した。

<(左から)郵船ロジスティクスの岡本 宏行副社長、神山 亨社長、 アストロスケールホールディングスの岡田 光信創業者兼 CEO、アストロスケール 伊藤 美樹代表取締役>
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アストロスケールは、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)の除去を含む軌道上サービスに取り組むアストロスケールホールディングスの子会社で人工衛星の製造・開発を担っている。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が大型デブリの除去実現に向けて商業デブリ除去実証(CRD2)プログラムを進めている中、フェーズIのパートナーとして選定され、ADRAS-J を開発している。ADRAS-Jは打上・軌道投入後、長期にわたり放置されたデブリの運動や損傷・劣化状況の撮影が行われる予定だ。

郵船ロジスティクスは、ESGを経営の中心に据えており、社会課題解決に向けてさまざまな企業の架け橋となり協働することで、ステークホルダーならびに同社グループのサステナビリティの実現を目指している。アストロスケールが目指す「人と地球と宇宙を持続可能にする」ためのデブリ除去の活動に深く共感し、ADRAS-Jに関するマーケティングパートナーシップ契約を締結した。

アストロスケール伊藤美樹代表取締役は「ADRAS-J に係る郵船ロジスティクスの支援に感謝する。ADRAS-Jのミッションは、基盤インフラとしての軌道上サービスを確立する上でもとても重要なもの。このミッション、そして軌道上サービスを通じて、スペースサステナビリティの実現に貢献する」とメッセージを寄せている。

郵船ロジスティクスの神山亨社長は「当社はアストロスケールの、“将来の世代の利益のための安全で持続可能な宇宙開発”というビジョンに深く共感し、ADRAS-Jプロジェクトを応援する。将来、サプライチェーン・ロジスティクスの需要は宇宙にも広がると信じているので、私たちのサービスを宇宙でも提供できる日を楽しみにしている」と述べている。

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