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Mujin/トラスコ中山が知能ロボット採用、パレタイズ自動化

2022年12月28日/IT・機器

Mujinは12月28日、トラスコ中山の旗艦物流センター「プラネット埼玉」に「MujinRobot パレタイザー」が採用されたと発表した。

<プラネット埼玉で採用されたMujinRobot パレタイザー>
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トラスコ中山は、作業者への負担軽減を図るため、プラネット埼玉にさまざまな自動化機器を導入し、これまでに搬送・格納・箱詰めなどを自動化している。

しかし、出荷時のパレットへのケース積み付け工程は、上流の自動梱包機から高さがランダムなケースが排出されることから、自動化が困難で人手に頼らざるを得ない状況だった。

今回、Mujinは周辺設備と連携しリアルタイムに計算可能な「MujinRobot パレタイザー」を開発したことで、積み付け作業を自動化。これにより梱包~積み付け~搬送まで出荷工程全体の自動化を実現し、結果として同物流センターでは取扱物量が2倍になっても人員増員することなく、安定的に作業が継続されている。

<ロボット周辺機器と連携>
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今回の自動化では、MujinRobot パレタイザーが上位システムと連携することでケースサイズの情報を取得しており、ロボット側で計測する必要がなく、効率的な稼働を実現している。

<異なる2パターンの積み付けに対応>
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また、ケースサイズが同一の場合と、高さ違いのケースを積み付ける場合とで、異なる2パターンの積み付け方法をロボットが使い分け、ケースサイズが異なる荷物を1台のロボットで処理している。

<高さ違いのケース積み付けに対応>
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さらに、MujinRobot パレタイザーの可動域を最大限利用することで、並行して3つのパレットへの積み付けを実現している。

<トラスコ中山導入事例>

同プロジェクトでは、オカムラを介してトラスコ中山へMujinRobot パレタイザーを納入した。導入にあたり、トラスコ中山はMujinの技術力と、周辺機器との連携を含めた対応力を評価している。

トラスコ中山の菊池 直人 プラネット埼玉 出荷グループリーダーは、「50万種類のアイテムを在庫する物流センターでは、作業者への負担軽減が取り組むべき課題の最優先事項だ。作業者への負担が高い作業はまだまだ沢山ある。今後はMujinの提案や技術を借りて、ピッキングやデパレタイズの自動化についても検討していきたい」とコメントしている。

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