サトーホールディングスは1月10日、ワイヤレス給電技術大手のエナジス・コーポレーションのトランスミッター(送受信機)「1W WattUp PowerBridge」とサトーのIoTソリューションを組み合わせた次世代スマートストア・アプリケーションの共同開発において協業すると発表した。
<エナジスのトランスミッター「1W WattUp PowerBridge」>
この共同開発により、サトーが構築する店舗や倉庫での資産管理や在庫管理のソリューションにおいて、5m~最大10mの距離から、IoTセンシング・ラベル「Wiliot IoT ピクセル」(Wiliotタグ)へのワイヤレス給電の実現をめざす。
Wiliotタグは、小型のBluetoothタグで、湿度、近接、温度などを検知するセンサーを備えている。商品個品、または商品棚に置く専用治具にWiliotタグを取り付けることで、人手をかけることなく商品の数量や状態をリアルタイムに把握することが可能になる。エナジスのトランスミッターからデータを受電した複数のWiliotタグは、データ通信を開始、トランスミッターがブリッジとしても機能し、タグからのデータを賢くフィルタリング(選別)した上で、クラウドに中継する。
サトーホールディングスのT4Sビジネスラボ平田 和也所長は、「さまざまなIoTデバイスのワイヤレス給電技術を開発する先駆者であるエナジスとのパートナーシップを発表できることを喜ばしく思う。サトーの小売業向けのタギング(モノや人に情報をひも付けること)用ハードウェアおよびソフトウェアの知見と、エナジスのワイヤレス給電技術、そしてWiliotタグを組み合わせることによって、従来とは全く異なる方法で在庫の可視化をすることができ、次世代スマートストアと買い物体験の実現を後押しする」とコメントしている。